4棟目の宿をオープンし、ようやくひと息つけるかと思っていた矢先のこと。
以前から声をかけていた空き家の家主さんから、「使ってもええよ」と温かい言葉をいただきました。
その一言で、気づけば5棟目の宿づくりがスタート。
空き家を見つけてはリノベーションし、宿として再生する。この流れが、もはや私の人生のルーティーンになっています。
気づけば53歳。
このまま宿を増やし続けることが本当に良いのか、正直迷うこともあります。
それでも目標は10棟。
今のペースなら、あと何年かかるのだろう。
資材価格は上がり続け、資金繰りも決して楽ではありません。世間的に見れば、まさに自転車操業かもしれません。
でも、不思議なことに嫌ではないのです。
リノベーションで古い家が蘇る瞬間はもちろん楽しい。
それ以上に、資金や時間と格闘しながら前へ進む、このドキドキやハラハラもまた人生の醍醐味なのかもしれません。
18歳の頃、「社会の役に立つ仕事がしたい」と思っていました。
あれから35年。
立派な経営者でもなければ、大きな会社を作ったわけでもありません。
それでも、誰も使わなくなった空き家に灯りをともし、人が集まり、笑顔が生まれる場所を少しずつ増やしている。
そんな人生も、悪くないのかもしれません。
さて、5棟目。
また新しい物語の始まりです。
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